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今夜の番組チェック

種改文書
機動戦士ガンダムSEED改善案
キャラクター・演出・メカニック編


◎地球連合側キャラ設定案、及び関連ストーリー案
まず前提として、物語を進める人物関係の基本は三角関係で描写するべきである、というのがあると思います。
つまり、二人ですと対決になってしまってそれ以上前に進まず、オチが提示されない。
次に、4人ですが、二人同士の関係が二つできあがってしまい、二人同士の対決の変形になってしまって、単なる対立で終わってしまう。
5人ですともうわやくちゃになってしまうわけです。

3人ですと、二人の対決を観察し、関与し、結論を提示するキャラが一人存在することになります。
つまり、お話が動くわけですね。

まずマリュー大尉ですが、彼女と対峙するべきキャラはナタル中尉ですね。
私なら、ナタル中尉は男性にし、その上で両者を完全に対極的なキャラにして二つの認識の軸を提示できるようにします。
つまり、

<マリュー> <ナタル>
理想主義
(子供を戦争に参加させるなんて反対)
現実主義
(地球連合という国家の枠組みが崩壊したら全てが終わる)
独断専行
(目の前にチャンスが転がっているのに利用しない手はない)
命令遵守
(軍隊はシビリアンコントロールと指揮命令で成り立っているもの)
善悪重視
(それは倫理にもとるからやるべきじゃない)
計算重視
(その方がトクだからやる)
etc、etc

この二人の対立を利用して、地球連合、ひいてはアークエンジェルという舞台世界の価値基準について視聴者に提示するわけです。
その上で、4クールある放映時間中に、最初の1クールは第三者として二人の上官である艦長を、残り3クールは主人公であるキラを参入させることで、視聴者にその対立についての説明を行うわけです。
ので、キラは2クール目が始まったあたりで士官に昇進させ、士官の世界、すなわち地球連合という主人公側の世界の枠組みや、ザフトという主人公と対立する世界の枠組み、すなわち作品世界の根幹について、情報を受け取り、視聴者に提示できる状態にもっていくわけです。

1クール目は、あくまで艦長というAA内での絶対者をマリューとナタルの対立に関与させ、視聴者にこの世界について概略を説明するに留めるべきであると私は考えるものです。
つまり、SF的戦争アニメである以上、視聴者は基本的に作品世界を説明されない限り理解できないわけです。 そして、理解できないならば、そこでどんな人物関係が繰り広げられようと、それに感情移入し共感し、長期の連載に最後まで付き合う気持ちになれなくなるのです。

こうした問題をクリアするため、艦長は、基本的に我々の世界における理想とする大人像を元としてキャラクターを作るべきでしょう。
そうした場合、まず自分の感情を不必要に発露しない人間であること。
子供である主人公の言葉にも誠実に耳を傾けること。
状況を素早く理解し、判断し、それを主人公および視聴者にわかりやすく説明すること。
困難な状況に陥ったときにも、冷静さを保ち、即座に解決策を提示できること。
厳格であるときは厳格に、しかし、慈愛を示すときはきちんと慈愛を示せること。
公正であり、えこひいきをしないこと。
脅迫はせず、誉めるときには誉め、罰するべきときは罰すること。

キラは、未完成なキャラクターであり、それ故に作品中の長期間に渡って、精神的に成長を続けることになります。
まず彼が直面する障害は、いかにして戦争に関与するのか、作品世界の状況を受け入れ、これに積極的に関与できるようになることでしょう。
こうした障害を乗り越えるためのサポートキャラとして、ムウ中尉が兄貴分として存在することになります。

キラは、ガンダムに乗ることが、親友であるアスランと殺しあうことであることを理解しています。
そのため、自分の生存と、親友の生存という選択を常に突きつけられることになるわけです。
そして、この葛藤から逃避しようとする場合、アークエンジェルを脱走してザフト側に参加し、葛藤そのものを解消するという誘惑にかられることになるでしょう。

この葛藤の根本的解消について、指摘し、その倫理的妥当性について説明し、それが最悪の選択であることを説明できるキャラ、それがムウ中尉なわけです。

また、ナチュラルとコーディネイターという対立軸の中間点に、キラは存在しますから、当然その対立によって葛藤が存在することになります。
この場合、友人との交友関係をもって、ナチュラル対コーディネイターという対立軸を提示することになるわけです。
この、友人達(ナチュラル)とキラ(コーディネイター)という二項対立に関与する第三者としても、ムウ大尉は存在することになります。

ただし、ナチュラル対コーディネイターという葛藤は、あくまでキラ自身が自分で4クールかけて解消するべき障害であり、ムウ大尉はあくまでその手助けをするに留めるべきでしょう。

さて、キラは、いくつかの葛藤を解決していくわけですが、この一つに、子供から大人への成長があげられるでしょう。
この大人になるためのイニシエーションとして、ムウ大尉の存在を利用するべきであると考えるものです。
つまり、ムウ大尉とキラの関係を、擬似的な父子関係とし、途中2クール目の終了時にムウ大尉をザフトのクルーゼに倒させ、残り2クールかけてキラがクルーゼを乗り越え倒すことで、ムウ大尉を間接的に超越し、心理学でいう「親殺し」を達成して大人になるというものです。



◎キラとエルの関わりの改善案

本編ではキラとエルの関わりが十分に描けておらず、しかもその死ですらもう忘れていると言う扱いの軽さ
ハッキリ言って「キラをフレイの手駒状態にするため」だけの存在になってしまっている。
そこで改善案を
・エル初登場
4話で脱出ポッドを拾ったときにAAで避難民の氏名などを登録している最中、母親から「あのお兄ちゃんが助けてくれたんだって」と言われ、列を離れてキラに「助けてくれて有り難う」と礼を言わせる。
(本編ではクローズアップが遅すぎる

・その後のキラとの絡み
フレイの無神経な発言が原因でキラがコーディだと難民達に知られる。恩人であるキラを正面から非難することはさすがに無いが、それまで感謝していた避難民達がキラに不信と嫌悪の情を見せる。エルも母親が「お兄ちゃんは急がしいから…」と表向き当たり障りのない言葉でキラに近づかせないようにする。
しかし狭い艦内で同年配の遊び友達のいないエルは、母親の目を盗んではキラに近づいてくる。
勿論、エルはただ単に「ナチュラルとコーディの違い」が理解できない幼女に過ぎないからだが、それ故にこそ親友や同胞に背いて戦うキラの心の支えの一つとなる。
ここではベタな触れ合いをさせればいい。
「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになってあげるよ」と言わせたり、フレイに非難されて落ち込むキラに「元気になるおまじない」をかけたりする。
言っては何だが「ラクスのパンモロ」などの不自然なサービスカットより、余程こういった「自然な触れ合い」の方がキラという主人公キャラを立てるのに重要だろう。
そして10話でのアスランとの会話で「守りたい人がいる」とキラが言ったときの回想にエルも加えておく。無理矢理AAに乗せられたへリオポリス組だけでなく、やむなくとは言えキラがAAに乗せた(乗せてしまった)親しい人間がいる事はキラがAAを守る動機を強化出来る

・13話シャトル乗り込み時
本編ではキラと避難民との関わりがあまりに薄すぎて、シャトルを守れなかった事を悔やむ心理的要因が今ひとつ弱い(だからキラはもう忘れているのかも知れないが…)。
第八艦隊と合流しシャトルに乗り込む直前、それまでキラを避けてきた避難民達に
「いままでコーディネーターだと言うだけでアンタの事を誤解していた」
と言わせ、キラに感謝させる
ここではキラにアスランとの決別を回想させ、皮肉にもキラが親友と袂を分かって戦った結果だという点を強調
またエルには「今まで〜」ではなく、まだ戦闘があるかも知れないと不安がる避難民に「お兄ちゃんが守ってくれるから大丈夫だよ」と言わせておく。
これらをキラがAAに戻る心理的要因の一つにする。
シャトルを打ち落としたのがイザークなのは、キラとイザークの仇敵関係を演出するためだろうが、後の話に全く生かせておらずどう見ても完全に失敗。
(以前に書いたが、制作者サイドがイザークというキャラをちゃんと「仇敵」「引き立て役」として感情移入し、演出する気が無いからのようだ)。
シャトルを撃墜したのはクルーゼのシグーとし、この事は大気圏突入後にキラはムウから聞かされる。
これは後にクルーゼがザフト内部で蠢動したときに、このシャトル撃墜を思い出させキラの戦う動機とするため



◎キャラクター関係等全般に関しての改善案

サイとフレイの婚約関係を最初に提示。
カズイに「いいよなあサイって。あの歳でもう婚約者いるんだぜ?
しかも学園のアイドル、フレイ・アルスターときたもんだ」と言わせてキラに微妙な表情させれば事足りる。

ランチの約束をしたとかなんかで、教室に遊びに来るフレイ(カガリと面識持たせる)
そこで襲撃。一緒に逃げる。

でもってキラがストライクの操縦を取って代わる切っ掛けになったモニター越しの映像を、ミリアリアからフレイに差し替えればキラの戦う動機はとりあえず鮮明になるかと。

ラクスは、キラと実際に出会うのは3クール後半からでも良い。
無理にキラと接点を持たせようとするよりアスランとの物語を緻密に描くほうが先決。
そして、ストライクが撃墜されてプラントで目を覚ました時が初対面で
「ずっとアスランからお話を聞いていましたの。ずっとお会いしたいと思ってましたわ」
とでも言わせとけば充分。

こうすれば、サブストーリーとして冗長にならないかと思われる。
またいっそ、サクっと砂漠と海を終わらせちゃって、カガリとはオーブで再会させときゃ良かったかも。



出会うイベントがどうしても必要なら、街イベントは半パートでゲリラの誰かと一緒に(殺さずにアフメド使用)
※コーヒーだの、優しさ場面は削除。腕の良い軍人に。
フレイ今のフレイになるんだったら、それこそ体使わずに精神的にキラを陥落させていく
キラ戦闘やフレイによって一時的に壊れていく。
もっとイヤなヤツに描き、ヘリポリ組との距離あからさまに。
(泣き笑いながら敵を殺す、とかの描写を入れる等)
トール距離を置くヘリポリ組の中で唯一キラに親しげにし、意見を言える描写をする。みんなへの態度等にも苦言する。
※「サイが僕に〜」のような描写では無く、キラがトールを無視して去った後、トール「やれやれ…」、キラ自室でトールの言葉を思い出し、色々後悔、の描写を挟んでおけば、トールとの親友度やキラ自身の考えも多少伝わる
カガリゲリラ参加そのものがナシ。オーブにて再会させる。
ラクス、フレイと差をつけるためなら、今の野猿演出じゃなく、口調を貴族系の男性口調にする(〜だわ等の女性言葉排除)。
※ボーイッシュ=粗野で男っぽい、と言うのは間違い

どうしても島編がやりたいなら、どっかからオーブに帰ってくるカガリ、事故(戦闘に巻き込まれたでも可)で、輸送機を落とされたアスランと無人島に漂着。
それから色々。とりあえず、支離滅裂な描写(先に攻撃しておいて、反撃されると「きゃあああああ」等)を無くす。お互いにザフトや地上や戦争について、ぽつぽつ話すだけで半パートで可能。
で、護衛のキサカがAAに拾われ事情を話してカガリ捜索を依頼する(勿論身分を明かして)。オーブじゃなく、この島でキラと再会。
そのままオーブへ(入港時、カガリ名乗りナシ)



◎ザフト側キャラ設定案

クルーゼを渋軍人役にして、彼を慕うアスラン。
自分の能力を過信するあまり二人に反発するイザーク。
イザーク利用しクルーゼ&アスランを排除、のし上がろうとするディアッカ。
優しさが裏目に出て優柔不断になり、迷うニコル。



クルーゼ:コーディを盲信し、それ故の過激的思想を持つ。が、それとは別に軍人としてはプロに徹する。
アスラン:母の敵討ちに自分の能力を用いて軍人へ。クルーゼは一軍人として尊敬。
お坊ちゃま的性格のためどこか純真で、コーディはみんな優れてると思ってる。
イザーク:孤児故に父が議長のアスランに反抗的で、父親的存在に飢え年上の上官に認めて欲しく戦いに徹する。
が、一方で愛を欲するが故に情的な一面もある。亡き親が自分をコーディにした意味を問う日々。
ディアッカ:世間を斜に構えどこか冷めてる。戦闘はゲーム感覚で、戦争という非日常にある種の現実逃避。
ニコル:基本的には優しい性格だが、心の奥ではそれ故の弱さから来る“絶対的な強さ”への憧れが存在する。



クルーゼ: コーディネーターでありながらコーディネートによる人間の強化に反対(腹の中で)
戦争を利用してプラントに叛旗を翻す機会をうかがっている
(4機のGを本国に戻さないこともこの辺に関係)
アスラン: 少年ゆえの純粋さで、コーディネーターの正しさナチュラルの卑劣さ、この戦争の正義を固く信じる。
クルーゼの表の顔(立派な軍人)を尊敬。
クルーゼの方は疎ましがっているが親の目もあって手が出しづらいと考えている。
イザーク: 大儀よりも自分の感情のために戦う。ユニウス7で家族を失ったトラウマがあり、ナチュラル皆殺しを誓うが…
クルーゼ、アスランが(イザーク的には)生ぬるい作戦しか立てないことに腹を立て、しばしば独断専行する(そして部隊に迷惑をかける)も、反省の色を見せない。
大気圏突入で燃え尽きる寸前、ガモフの命がけの行為に救われる
ディアッカ: 戦争を成り上がりの道具として考えている。
鋭いところもあり、クルーゼがプラントの利益よりも自分の利益のために動いているらしいことをつかんでからはクルーゼの裏の顔と積極的に接触し、利用しようとする。
しかし、クルーゼのプラントへの叛意までは読みきれず、クルーゼにとってはいざと言う時のスケープゴートにしか見られていない。
ニコル: 能力は高いが、心理的に弱い部分のために危機に瀕することが多い。アスランに依存しがち
アスランをかばって戦死するまで、とうとう「自立」出来なかった
アスランはキラのことを単純にコーディネーターはコーディネーター同士で暮らすのが一番いいと考えている。
キラはAAでの生活で、コーディとナチュの間の相互蔑視は何の理由も無い偏見だと知り、「君は、僕がナチュラルだったとしても友達でいてくれるのか!?」の叫びとともに二人の仲は(一時)決裂する。



仮にイザークが上官の加勢に行くが間に合わず、敵討ちにも返り討ちで顔に傷、だとして。
<イザークとディアッカの上官であるオッサンが死んだ時の二人の心境>
イザーク: あのストライクめっ、隊長を良くもォッ!ゆるさぁぁ〜〜ん!!
隊長。あなたの命、この傷にしっかりと刻み込まれました・・・・
ディアッカ: やれやれ、ストライク達を逃したか。ま、小うるさい隊長も消えたしね〜。
それより問題はイザーク、かな。情に流されやすいんだよね、アイツ。
黙ってMS動かしてりゃ良いヤツなのに、引きずられるとこっちが迷惑だよ・・・



・砂漠戦でのイザークの場合
本編での問題点:砂漠戦でのイザークは何の存在意義も無くただ「キラとの差」を視聴者に見せつけるだけに終わっている。
しかしこれではキラがイザークにどれだけ打ち勝とうと「単にイザークが弱いだけ」しか伝わってこない。

改善案:砂漠での両者の対峙を2回行わせ、初戦はそれでイザークが惨敗してもよいが、それで奮起して第二戦では対等に戦うという描写をいれるべきだった。
惨敗後に虎の部隊に更に馬鹿にされ、その屈辱を晴らすため一人でデュエルのOSを書き換え、シュミレーターにこもって特訓、更に「無理するな」と言うディアッカに「お前はストライクに出来たことが俺に出来ないというのか!」と怒り、それを見たディアッカがやれやれという態度ながら結局協力すると言ったドラマを入れれば両者のキャラが深まったろう。

それを「数日の付け焼刃で何が出来るか」と冷笑する周囲の人間やそれを「ストライクのパイロットは数分で出来たぞ」と諌める虎と言った話も造れた。
そして第二戦で見違えるような動きでストライクを追い詰めるイザーク&ディアッカコンビと言う展開ならそれに打ち勝つキラは更に映えただろう。



設定をつくっても制作者サイドが活かす気がないから、全く意味がない設定が多すぎるのが問題。
例えば

・ザフトガンダムパイロットは全員議員の息子である
・コーディネーターはナチュラルを蔑視している
・ストライクのパイロットがコーディネーター(キラ)であることは極秘<br> ・上の情報を隠蔽しているのはザラ親子
これらはどれ一つとっても重要な小道具であるはずなのにまるで本編には活かされていない。
これらを活かそうと思えばこんな感じ(時期的には大気圏突入直前あたり)。

ストライクつまりナチュラルに敗北続きである事に焦るイザーク達。その時、本国から復帰したアスランが合流、家族からのメールを三人に渡す。
そのメールは
「私の優秀な遺伝子を受け継いだ筈のお前がなぜナチュラルごときに敗北続きなのだ!」
となじるものであったり(イザークの場合)、
遠回しにザフトを辞めて帰ってくるようにいうものであったり(ディアッカの場合)
「立派に戦ってくれているお前は私達の誇りだ」と相変わらず励ましてくれているが、どうも表情がすぐれないものであったり(ニコルの場合)する。
憤激してストライクへの憎悪を更にたぎらせるイザーク。怪訝な顔をしつつも両親の「心配性」を笑い飛ばすディアッカ。
一方、少々気がかりは有れど、気分よく作業しているニコルは本国から新しく来た兵士の「自分の失敗のせいで親の地位も危ないのによく平気でいられるな」という陰口が耳に入る。
どう言う事か問い詰めると
「ストライクに敗北続きの三人の親が議会で政敵から『息子はナチュラルごときに負け続けの出来損ないコーディネーター。遺伝子に問題があるのではないか』と非難されており、その場は一応、ザラ委員長の取り成しで大事にならなかったが、かなり深刻な対立らしい」
と言う「本国で広まっている噂話」を聞かされる。
自分のせいで親が非難されている事に愕然とするニコル。
それを見たアスランはキラの事を告げるかどうか悩みつつ、結局は月並みな気休めしか言えず、戦友にウソをついている自分自身についてやはり悩む



◎オーブ側キャラ設定案

▽カガリ描写の問題点その一

・「性格」
本来描かれるカガリの性格とは、「オーブの姫」という立場でありながら、いじっぱり、純朴で信念を絶対に曲げないという性格のキャラではないだろうか。
だとすると本編の描写の仕方ではあまりにもツジツマがあわない。

▽カガリ性格描写改善案:一例

本編:19話で虎の豪邸でドレス着せられて、頬を赤らめる。
問題点:アフメドの仇じゃないのか?カガリはあっさり戦友の死も忘れてしまういいかげんな女に見える。
改善案:「敵のものなんて着られるか!」なんて叫びながら濡れた髪で半裸で出てくるとか
効果:お色気サービスをしつつ(笑)、どんな状況でも信念は忘れないという純朴な性格をアピール。

AAに乗りこんだ直後描写。
本編問題点:何もせず。(何も考えていないように見える。AAの対応がいいかげんに見える。)
改善案:カガリ「キサカ、なんでお前までついて来るんだ!」
    キサカ「自分の任務は、あなた様の護衛でありますから」
    カガリ「勝手にしろっ、頑固者!」
        とかいう会話を乗り込んだ直後に言わせる。

効果:キサカとカガリの立場のアピール。また一度やったらやり通すという、カガリの性格の一貫性のアピール。

AA苦戦時のエレベータでの描写。
本編問題点:何もせず。(何の為に用意されたシーンなのか?特に無くてもいい。)
改善案:エレベーターにキサカがカガリを引き込んで
キサカ「オーブはもう目の前です。カガリ様、あなたがここでできる事は何だと思われますか?」
カガリ「私に、父の力を頼れと言うのか!私が何のためにオーブを出たと思っている!?」
キサカ「御自分の恥と、この艦に乗る者達の命!どちらが重要とお考えか!」
カガリ「!!そ、それは…」
キサカ「あなたはこれ以上、仲間を失いたいのですか!?」
(アフメド死亡シーン回想後)「…くっそお!」

効果:キサカのキャラ立ち(一見ゲリラ、実はSPだったという二面性も込み)。カガリの『若さ』ゆえの未熟アピール。

その他効果的描写:カガリの「戦い」に対する覚悟がアピールできる。
ナタルと会って
ナタル「軍人になる覚悟も無い人間が、何故艦に乗ろうとする!?」
カガリ「黙れ!軍人だけが戦っているんじゃあないっ!」
なんて会話をさせてみるとか。
効果:これにより今後「オーブの姫」という立場でAAをどう支援していくのか、というアクションも取れる。
カガリのいう通り「軍人だけが戦っているんじゃあない」わけだ。

▽カガリ描写の問題点その二
・「立場」
問題点:カガリの演出で問題なのはこれまでのところ、カガリ自身が「自分の立場」をどう受け止めているのかサッパリ分からない点。

「オーブの姫」という自分の出自を否定的に見ているとしたら出来るだけオーブとは関わらないように行動するだろうが、画面を見る限りむしろ出自を肯定・利用しているように見える(キサカの存在、ゲリラへの援助、AAの受け入れなど)
しかし「自分のやっていることは一歩間違えればオーブそのものの存亡に関わる重大問題となる」ことをどう考えているのかサッパリ分からない。
「実在する人間」として見れば異常なまでに無責任に見える。

改善案:カガリが「オーブの姫」という立場に対して、どう向き合うを明確にする。

効果:カガリという人物に深み、人間味を持たせ、ドラマが生まれる。

効果の具体例:例えばダグラムのクリンだったら良くも悪くも「デロイア独立を阻止しようとする地球側の要人の息子」であると言う自分の立場と向き合い、結局「未熟な若者」に過ぎないクリンは「超えるべき壁」だった父親を超えることが出来なかったというドラマになった。

▽カガリ描写の問題点その三
・「行動動機」
問題点:何で戦っているのか、ゲリラをしているのかさっぱり分からない。

改善案:自分がオーブの関係者であることを臭わせて、「ガンダムが敵に渡ったのは私(の国)が原因だ」みたいに自分を責める描写を入れたりすればいい。
それこそ、お得意の回想で1話の「お父様の裏切り者」とか言ってる場面を強調させれば良いわけで。

効果:カガリの行動原理が実は贖罪だったという強力なものになる。
また実はガンダムがザフトの手に渡ったのはオーブが関係していたという事から、物語の幅をさらに広げられる。



◎演出関係

葛藤についての描写で、戦争では避けられない「民間人殺し」についての描写について、簡単に考えてみるとします。
私は、種の脚本家が実は反吐が出そうなほど嫌いなのですが、その最大の理由は、ろくに考える事なく民間人殺しを子供らにさせていることなんですね。
実際、私は友人知人に自衛官が数多くいるのですが、日本は専守防衛をうたっているために、本土決戦で国土防衛をせざるを得ないのですね。
そして、それ故に戦闘に民間人がまきこまれて死傷する事態が発生することが非常に大きな確率で存在し、それ故に彼らは非常に苦悩しているわけです。
こうした、現実に解答の存在しない命題を、軽軽しく扱われると、実際に自衛官諸氏の苦悩を見ている私としては、非常に不愉快にならざるを得ないのです。

例えば、第3話のコロニーでの戦闘。
あれはキラにとってはまさしく世界の崩壊にもつながりかねない大事件なんですね。
自分がこれまで生活してきた、子供にとっては実感としての世界を、自分で破壊してしまう
もしかしたら、コロニーの壁面に穴をあけたことで、誰か知人が死んでしまったかもしれない

これは、大きなトラウマになりますし、これが「ガンダムに乗ることの是非」という葛藤を描写する上では、非常に有効な材料になるわけです。

そして、連合とザフトが、物語の中では基本的に対称性を持つ以上、こうした「民間人殺し」という命題は、ザフト側にも発生するわけです。
それがイザークによる民間人の脱出シャトルの撃墜にあたるわけです。
このとき、軍人による「民間人殺し」という葛藤をいかに描写するか。

キラは、すぐ身近にムウ大尉という導いてくれる「師匠」がいるわけです。
ですから、ムウ大尉が、キラに対してその葛藤の解決のためのヒントをアドバイスしてくれることになります。

それに対して、イザークの場合、地上に落ちてしまい、「師匠」であるクルーゼとは別れてしまったわけなのですね。
本来、イザークと一緒に地上に落ちるのは、ディアッカではなく、アスランなのではないかと思っています。
つまり、地上遍歴によって、アスランが多くの葛藤を抱き、それをいかに解決するか、宇宙へと戻って「師匠」であるクルーゼの下で苦悩することになる。
その葛藤の一つに、イザークによる「民間人殺し」を使うというのならば、まだ物語において「軍人による民間人殺し」という問題について語ることが許されるのではないかと考えるものです。

私なら、「師匠」のいないイザークが、この罪によって葛藤を抱き、自力では解決できずに苦悩し、その果てにキラによって倒されるという構成にしますね。
本来ならその罪はアスランが背負うべきなのですが、それでは「軍人による民間人殺し」という罪の大きさを視聴者に明示することはできなくなるわけです。
アスランは、もう一人の主人公であり、罪によって処罰するわけにはいかないのですから。

民間人が乗っているとは知らずにシャトルを撃墜してしまい、後の地球連合の宣伝でそれを知らされる。
周囲の視線は当然批判的であり、「師匠」のいないイザークは心理的に追い詰められ、それをアスランは救うことも出来ない
そして、限界まで追い詰められたイザークは、無謀な攻撃をAAとキラの乗るガンダムに仕掛け、結果として倒され殺されてしまい、断罪される。

後味はよろしくないですが、しかし、そうするしかないネタなのですね。

地上のザフト部隊の将兵達が、イザークと目を合わせようとしない。
影で「子供殺し」「民間人殺し」「最近の子供は怖い」などと陰口を叩く。
皆がイザークを避け、話を聞こうとしない。

こうして徐々に孤立し、周囲の反応からイザークが自分がしでかしてしまったことを強制的に自覚させられるイベントは必要でしょう。
そして、そうした周囲に対して、アスランがイザークを庇おうとして、庇いきれずに一層イザークが孤立していくという描写があれば、なお良いわけです。

ちなみに、軍隊において民間人への暴行、略奪、殺人等は、あのソ連軍ですら即座に死刑というくらいの大罪です。
そして、その許されざる罪と、戦場での実際のギャップによって、米軍はヴェトナム戦争であれだけ苦悩する羽目になったわけです。

ちなみに、差別問題については、自分の中できちんと考察が終わっていませんので、あまり語れないので、書かないでおきます。
例えば、ユダヤ人問題は、レヴィナスなどを読んでいますが、どうしても納得がいかないでいる問題ですので。



◎メカニック

「地球連合側MSを全機複座式にするというのはどうか?」

コーディは、おそらく遺伝子操作で脳内の能力がUPしてるため、視覚や情報処理能力は高いはず。
なら、一人一人では絶対的個人能力差があるのだから、例えば自分の現在位置、敵の位置、状況把握を一人に任せ、もう一人は操縦に専念するという“操縦者”と“オペレーター”の二人で、地球連合側はMS運用をはかる方が良さそう。
これで主人公を“過剰な超人”にする理由は半減する

また、登場キャラが多くても1機につき二人乗るのだから、うまく“さばける”と思うのだが。
(例:フラガが操縦士をやりつつ、サイがオペレーターをする。その流れで操縦法を学び、いずれ独立)




引き分け以上になり難いG同士の戦いは、テンポが悪く、緊張感を生む展開もなく、間延びする
1stを引き合いに出すが、ボールにアグニを付けて量産すれば戦争は終わる。
だが、縛りがあるので、ボールみたいな扱いの小型ガンダムを出してみるのはどうか?
ガンダムはOSの頭文字だから可能だと言える。

オーブや連合に出来るのにザフトに出来ないというのも変なので、敵の量産機もガンダムにできるし、G対Gという縛りもクリアーできる、その上、それらが繰り広げる戦闘は、前に失敗した艦隊戦の埋め合わせ以上になる。
PS装甲とかのデータは、最初のブリッジと一緒に吹っ飛んだことにでもして、敵の実弾攻撃に耐えるが、ビームがかすっただけで破損すること等、画で説明するなり、「弾が当たったのに何ともない!?」、「ビームがかすっただけなのに!?」等、台詞で説明すれば良いと思う。
ミゲルが驚いたのと同様にキラ達も驚いていれば、良かったと思う。